「スマートデイズ、サブリース賃料完全停止。巷で話題のかぼちゃの馬車とは?」
首都圏を中心に女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を展開するスマートデイズ(東京都)が今月に入り、オーナーに対してサブリース賃料の支払い停止を発表したことが波紋を呼んでいる。

今日は、住民との交流を重視する『コミュニティシェアハウス』を運営する「絆家シェアハウス(https://kizunaya-s.com/)」の代表 、まーしーさんこと、平岡雅史さんにお話をお伺いしたいと思います。まーしーさん、よろしくお願いいたします。
どうぞよろしくお願いします。
「かぼちゃの馬車」というのは新築一棟シェアハウスの名前です。 都内中心に、この2-3年で爆発的に増えた女性専用シェアハウスのブランドです。 2012年にスマートライフの前身にあたる会社を設立、2014年4月にシェアハウスの1棟目を販売。女性専用のシェアハウスという点にこだわって販売しました。 以後、わずか2年間で700-800棟というスピードで、東京23区内に次々とシェアハウスを建設しました。物件オーナーを見つけ建築から管理運営まで請け負う「サブリース」で業績を伸ばし、2013年7月期の売上高4億4502万円が、2017年3月期(2016年に決算期変更)は316億9664万円へ急拡大と驚くべき成長を続けてきました。 というわけで、飛ぶ鳥を落とすような勢いで成長を遂げた会社です。
普通の会社ではありえない。すごすぎませんか!?
急成長の理由は、そのビジネスモデルにありました。 彼らのビジネスモデルは以下のような流れでした。 ①年収が高いサラリーマンを集め、良い不動産投資があると持ちかける ↓ ②現在、急成長のシェアハウス業界でまったく新しいビジネスモデルだと話す ↓ ③オーナーには、初期投資0、サブリース30年保証でリスクはない投資だと説明 ↓ ④「かぼちゃの馬車のオーナーになりませんか?」と持ちかける ↓ ⑤サラリーマンが銀行から金を借りて土地を買い、そこに「かぼちゃの馬車」というシェアハウスを新築で作り、オーナーになる ↓ ⑥スマートデイズは土地売買の仲介と、シェアハウス建築を請け負う。 (ここで土地価格に通常より大幅に利益をのせて、その中間マージンでがっつり儲ける) ↓ ⑦シェアハウス完成後、サラリーマンの人にはサブリース契約により、一定額の賃料支払いを保証する(例えば、サブリース賃料保証が85万円、銀行への返済が65万円、毎月の利益が20万円出る想定。)

でも、そんなにたくさんのシェアハウスを建てて、住みたい人ってそんなにもいるんですか?
今回のようにひとつ歯車が狂うと破綻してしまうモデルになってしまったということです。
ただ、リビングのないシェアハウスは、入居者同士の接点が少ないため、「新しい人との出会い」や「交流の楽しさ」という共同生活ならではの付加価値が付けづらく、今のままでは集客には苦戦するでしょう。 競争が激化しているシェアハウス業界で戦っていくためには、部屋を1〜2部屋つぶしてリビングを作るリノベーションと、コンセプトを付けてオリジナリティを出していく必要が出てくるでしょう。 どちらにしても厳しい選択を迫られることになりそうです。。
その違いに関しては、『格安シェアハウスと、コミュニティシェアハウスの違い』という視点で次回お答えしたいと思います。 本日はありがとうございました。


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今回取材させて頂いた平岡雅史さんの
コミュニティシェアハウス『絆家』のHPはこちら。
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